スーパ―サイエンスハイスクール(SSH)とは?
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは、文部科学省が国際的に活躍する科学技術人材を育成するために優れた取り組みを行っている高校を指定し、支援している事業のことです。長崎南高校は平成30年にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、今年で12年目になります。
長崎南高校SSHの特徴

「自己のキャリア」と「社会の未来」をデザインできる科学系人材育成を目指した様々な取組を行っています。

本校すべての学びの中心に「探究」を据え、教科学習以外に3年間を通してSS探究の時間を設けています。1年生では、探究の基礎となる知識の習得、2・3年生では、少人数制の課題研究に取組み、発表会や論文作成を行い、外部コンテストにも出場します。大学や企業との連携また、1年生は理科4分野を融合し科学的な探究の過程を重視した「自然科学探究」授業を行っています。

さらに、SSH科学部やSSHに特化したSクラス(2年生)を設け、校外研修や海外研修なども実施しています。

 

1年生のSS探究の様子(M-S講座)

 

課題研究に取組む2年生

 

課題研究の成果を発表する3年生

 

自然科学探究の授業風景(1年生)

海外研修(タイ)
英語で発表を行います

 
〔概要1〕第Ⅲ期SSHの取組.pdf        〔概要2〕第Ⅱ期から第Ⅲ期への改善と発展.pdf  
〔概要3〕南高STEAM.pdf           〔概要4〕ながさき探究プラットフォームの概要.pdf
   

 

ブログ

SSH活動情報

Sクラス校外研修①(長崎大学情報データ科学部・シーエーシー)

 6月11日に2年6組(Sクラス)が校外学習に行ってきました。昨年新しくできた長崎スタジアムシティのオフィス内の株式会社シーエーシーと長崎大学情報データ科学部NUTICキャンパスの見学に行ってきました。

 株式会社シーエーシーでは、様々な需要を元請けすることで多くのプロジェクトに挑戦していることを知りました。仕事内容はシステム開発ですが、文系出身者もお仕事をされているようです。

また、実際に成果物を見させていただきました。AIを使って画像の中に含まれる釘の数を数えることができたり、設定した仕切りをまたいで移動した人の数を数えることができたりするのを見せてもらって、どのような利用方法があるか考えるなどしました。生徒たちはとても興味を示していて、熱心に話を聞いていました。中でも一番盛り上がったのはAIを使った、表情からの感情識別です。

生徒たちは、ゴリラの感情も学習させられるか、マスクや眼帯を付けていても識別が可能かなど、気になることをたくさん質問していました。

 

 長崎大学情報データ科学部NUTICキャンパスでは、情報データ科学部における学習の様子を体験しました。講師の先生が、教育工学の専門であり、教育において情報技術を取り入れることの実践例を知ることができました。例えば、原爆の投下前の街並みを立体模型で再現してVR(バーチャルリアリティー)の世界で実際にその街並みを体験することができるものがありました。また、原爆投下後の様子も見ることができるようになっていて、原爆を実際に起こったこととして感じることができるというものでした。他にも、長崎大水害の水流の様子を体験して水害対策について考えることに活用したり、メタバースをつなげたVR空間であるマルチバースを活用した学習的な交流を可能にしたりするなど、いろいろな研究を紹介していただきました。実際にそれらの技術に触れる機会があり、どれもクオリティーがとても高かったため、生徒たちは感心している様子でした。

 今回の校外学習では、AIやVRなど、最新の技術について知るとともに、システム開発の企業での活動や、大学での情報データに関する研究の様子について考えるきっかけとなりました。

S探①:海外研修報告会

6月17日(火)のSS探究Ⅰ(1年生)で「熱帯探究!」と題し、海外研修報告会を実施しました。

昨年度の12月にSSH海外研修に参加した3年生4名が、訪問国であるタイでの体験を通して学んだことを、「探究クイズ」を交えながら、パワーポイントを使って4名が交代で報告しました。

 「動物編」と「植物編」に分け、絶滅危惧種のトラや万能植物のココヤシなどについての質問に対して、1年生が周囲と意見を交わしながら、積極的に答を選んだり、考えたりしていました。

 今回の報告会を通して1年生は、先輩達の意欲的な活動を知り、他国の科学事情への興味を深め、科学の視点からの「国際性」への意識を高めることができました。

 これからの探究活動に活かしていくことを望みます。

 

SS探究II ピア発表会

6月18日(水)SS探究Ⅱの時間に、2年生の課題研究全61班がピア発表会を行いました。1教室当たり7班~8班が順に発表と質疑応答を行う形で進め、その後、各発表に対するコメントを記入してお互いに交換しました。

研究を始めてまだ数ヶ月のため、未熟な点もありましたが、生徒や職員からの質問や感想から研究内容や方法などの課題点や工夫すべき点などが明らかになるとともに、プレゼンテーション力向上の学びも同時に得ることができました。

また、本校のSSH事業の一つである「探究の蕾レッスン」で課題研究補助に携わる長崎大学の学生ボランティアさんも積極的に具体的な質問をしてくださり、研究を進めるうえで必要になる視点や具体的なアドバイスをいただくことができました。

今後は、各班とも内容の深化や外部連携に力を入れながら研究を進めていきます。

グループ SS探究Ⅰ「協働的学習者育成プログラム」

令和7年6月10日(火)、1年生のSS探究において、「協働的学習者になるためのプログラム」を行いました。

 

長崎の具体的な地域課題を題材とし、チームで協働して、個々人が持つ情報や考えを共有したり、チーム全員が納得することを目指し、ケーススタディに取り組みました。題材にはさまざまな情報があり、情報共有の難しさを体感したチームがありました。また、皆の納得を得る話をすることは、日頃の学校生活にも通じることがあり、今回の授業が日常生活とつながった生徒たちが多くいました。

 

 

グループ SS探究Ⅰ 主体的学習者育成プログラム 問題発見編

令和7年5月27日(火)、1年生のSS探究において、「主体性を高めるプログラム」を行いました。

自ら社会の課題を発見できる能力を身につけ、自ら考え行動できる人となることを目指し、ケーススタディに取り組みました。

 

鉛筆 SS探究Ⅰ タブレットPC活用講座

1年生は、5月20日(火)にタブレットPC活用講座を実施しました。

ファイル管理やTeamsの基本機能など、日常的にタブレットを活用するための基本技術を身に着けるための説明・実習がありました。

 

 

 

鉛筆 SS探究Ⅰ ガイダンス

1年生のSSH活動がスタートします。
5月13日(火)は、スタートにあたってガイダンスを行いました。

これから、科学への興味関心を高め、科学的思考力・判断力を持って社会で活躍できる人になるための授業を行っていきます。

 

会議・研修 校外サイエンス研修

2月14日(金)に理系Sクラス(2年6組)が大村市の「長崎県環境保健研究センター」を

訪問しました。この研修は、「地元の科学関連施設を訪問し、実体験を通して先進的な科学技

術や研究方法を学ぶことより、科学への関心と探究活動への意欲を高め、SSH課題研究を進

める上での一助とする」ことを目的に実施し、今回が今年度3回目となります。この訪問で

は、地域における環境・保健衛生に関する公的な調査研究という重要な役割を果たしている

現場を見学し、続いて「放射性物質測定」「溶存酸素濃度測定」「遺伝子増幅産物電気泳動」

「酵素結合免疫吸着測定」の4班に分かれ、所員の方々のご指導のもと、最先端の実験を体験

しました。生徒達にとっては、知的好奇心が高まり、科学実験の楽しさを知る貴重な機会とな

りました。

飛行機 SSH海外研修

12月18日(水)~25日(水)、科学部4名(2年生)がタイを訪問しました。中心となった活動は、タイ王国から招待を受けて参加した「タイ・日本学生ICTフェア(TJSIF)」です。マレーシアとの国境に近いタイ南部サトゥン県にある「プリンセスチュラポーン科学高校」のサトゥン校を会場として開催され、多くのタイの高校生と交流しました。

研修の詳細はこちらをご覧ください(SSH海外研修).pdf

写真はこちら.pdf

グループ 〔Sクラス〕沖縄科学技術大学院大学訪問(修学旅行)

 12月11日(水)に理系Sクラス(2年6組)が、修学旅行〔12月10日(火)~13日(金)〕の中で「沖縄科学技術大学院大学(OIST)」を訪問しました。OISTは2011年に設立された、5年一貫制博士課程の大学院大学で、50以上の国から研究者が集まり、先駆的かつ学際的な研究が行われており、SSH向けの「SEEDプログラム」も設けられています。この訪問・研修での実体験を通して、生徒達は探究活動への意欲を一段と高めることができました。

詳細はこちらをご覧ください(沖縄科学技術大学院大学訪問).pdf